【後編】パパ活、大人の関係無しでも稼げた体験談

※この記事は、【前編】【中編】をご覧になっていただいてからお読みいただくことをお勧めいたします。
前編では、貧乏大学生のみささん(仮名)が、友達の先輩が「パパ活で稼いでいるらしい」という話を聞いて、充分に下調べをした上でパパ活アプリに登録しました。
そして、60歳経営者、年収1,000万円の男性と顔合わせの約束を取り付けましたね。
中編では、その男性と実際に顔合わせをして、2~3時間お食事をしながらお話しするだけで10,000円のお手当てをもらうことに成功しました。
他にも何人かとのパパ活に成功して、5,000円から10,000円を手に入れましたね。
さてさて、後編でのみささんはどうでしょうか。
「大人の関係」に、手を出して、しまうんでしょうか…。
パパ活、やっぱり危険?
みささん「最初のうちは運が良かっただけなのか、段々、1度目の男性のようにはうまくいかなくなっていきました。」
長岡「うまくいかなくなったというと?」
みささん「1度会ってLINEを交換しても、次の約束を取り付けられなかったり、最初から大人の関係を要求してくる人が多くなってきたりしたんです。」
長岡「なるほど。大人の関係についてはプロフィールに書いてあるんだからちゃんと読んで欲しいですけどね。」
みささん「はい…。そのうまくいってなかった時期に、タイミング良く、1度目の男性から2回目の食事のお誘いがあったんです。」
みささん「うまくいってなかったのもあって、『お金のために』と思って会うことにしました。」
長岡「タイミング良いですね。そのうまくいってなかった時期って、期間でいうとどれくらいだったかって覚えてますか?」
みささん「そうですね…。2週間くらいだったんじゃないかなと思います。」
みささん「2週間ていうとそんなに長い期間ではないんですけど、2週間誰とも約束を取り付けられていない事に少し焦ってましたね。」
長岡「なるほど。ありがとうございます。たしかに、それまで調子よくいけてた分、2週間はなかなか長く感じたかもしれないですね。」
みささん「そうなんです。」
みささん「それで、1度目の男性と1度目と同じようにお店で待ち合わせをして、同じように個室でご飯を食べながら雑談をして、また10,000円をもらいました。」
長岡「1度目と全く同じですね。」
みささん「いや、それが、解散しようとした時に、『もう少しバーにでも入って飲まないか』って誘われたんです。」
長岡「流れが変わりましたね。」
みささん「そうなんです。その時でもう既に3時間ほど経っていて、正直、『これ以上は割に合わないかも』って思ったんです。」
みささん「でもその時はパパ活がうまくいってなくて、『この人を逃したくない』っていう思いから、もう一軒付き合うことにしました。」
長岡「それはそういうマインドになりますね。わかります。」
みささん「ありがとうございます(笑)。」
みささん「入ったお店はHUBに似たバーで、何杯かお酒を飲んで話をしました。私は軽く酔っていたくらいで、男性は一軒目で日本酒を飲んでいたので、二軒目ではかなり酔っていました。」
みささん「そこで1時間ほど経って、私は本当にそろそろ帰りたいと思ったので、『明日も早いので帰ります』って言いました。男性は『そうだね』って言って、2人で店を出ました。」
みささん「お店を出てからの帰り道、ぼーっと歩いていたら、突然キスをされたんです。」
長岡「え!?」
みささん「『え!?』ですよね…。」
みささん「突然のことだったので、『こらっ』と注意することしかできなかったんですけど、もっと強く怒るべきだったなと思ってます。」
長岡「よく『こらっ』で済ませられましたね…。」
60歳男性、正体を現しましたね。
酔っていたにしても、帰り道で油断しているところに唐突のキスは悪質です。
「こらっ」どころか、瞬時にビンタされていても文句は言えないと思います。
金銭の授受による関係とはいっても、あくまでもお食事やお話をすること、交通費を渡すことが大前提ですからね。
お互いその条件で納得していたわけですし、それにみささんは割に合わない二軒目にまで付き合ってたわけですから。
まあ、二軒目に付き合ってしまったことで男性を付け上がらせてしまったとも言えなくもないですけど。
にしたって悪いのは全面的に男性側です。みささんに落ち度はありません。
ビンタをしなかったのは落ち度と言えるかもしれませんね。
パパ活のリスク
みささん「確かにお金はもらっているけれど、同意も無しにそういうことをされて、すごく憤りを感じました。」
長岡「当然です。」
みささん「男性は、『ごめん~』と軽く言っていたんですけど、その時の私はもう嫌悪感でいっぱいでした。」
みささん「二軒目を断るべきだったとすごく後悔したのを覚えています。」
長岡「やっぱりそこですよね。二軒目に付き合ってくれたから調子に乗ったんでしょうね。」
みささん「そうなんだと思います。」
みささん「それからは、もうその男性と会いたくないと思ったので、次のお誘いを無視して連絡を取ることをやめました。」
長岡「賢明な判断です。」
みささん「キスで嫌悪感がいっぱいになってしまうなら、大人の関係は絶対に無理だなと感じました。」
長岡「たしかに。絶対に無理ですね。」
みささん「はい。それ以来、個人で会うことの怖さを実感して、パパ活はやっていません。」
長岡「キス事件をきっかけに、現在までパパ活はやられてないってことですか?」
みささん「そうです。」
みささん「パパ活がうまくいって、ほんの一瞬はお金を効率よく手に入れられていたので、リスクが伴うことを忘れていました。」
みささん「私はキスされただけで済みましたけど、『車に連れ込まれて行為を迫られた』とか、『お金を払ってもらなくて問い詰めたら暴力を振るわれた』とかいう事例もあるみたいです。」
長岡「たしかに、キスだけで逃げられたのは不幸中の幸いだったのかもしれませんね。」
みささん「そう思います。」
みささん「長く続けていれば、そういった被害に遭う確率も高くなっていたと思うので、これでよかったのかもしれないとも思っています。」
みささん、大人の関係に手を出さずにパパ活から手を引きましたね。
って、もう無理やりポジティブに考えるしかないですよね。
キスされた事実がなくなるわけではないですから、それに対する怒りも当然消えないですからね。
もっと大事にならなくてよかったのは本当によかったです。
みささんも仰ってましたけど、車に連れ込まれたり、暴力を振るわれたりしたら、力の差ではどうにもなりませんから。
事が起きてからでは遅いので、このタイミングでみささんがパパ活から退くことができたのはよかったのかもしれませんね。
パパ活をやめた後
みささん「友達も何度か男性と会っていたみたいなんですけど、面倒くさくなって、私と同じようなタイミングでやめていました。」
長岡「ご友人も酷い被害とかには遭わなくてよかったですね。」
みささん「はい。その後は、友達と一緒に、コンパニオンとかキャバクラで働くようになりました。」
みささん「男性と関わってお金を稼ぐっていう点ではあまり変わらないんですけど、『お店に守られている』という点では、こちらのほうが安心して働くことができます。」
長岡「たしかに、後ろ盾があるってだけで安心感が段違いですね。」
長岡「そう考えると、パパ活の危険性を改めて考えさせられます。」
みささん「そうなんです。パパ活では頼れるものがないので、危険だったなって思います。」
長岡「以前、ピンクコンパニオンをされていた方にインタビューをさせていただいたことがあるんです。」
長岡「でも、今までのみささんのお話を伺うと、みささんがされていたコンパニオンっていうのは、おそらくピンクコンパニオンではないですよね?」
みささん「はい。私がやっていたコンパニオンは、旅館とか居酒屋に呼ばれて、お酒を注いだりお話したりして場を盛り上げるお仕事でした。」
みささん「ピンクではなくてノーマルなタイプで、出張キャバクラとかギャラ飲みみたいな感じですね。」
長岡「なるほど。インタビューのこともあって、コンパニオンていうとピンクのイメージが勝手にあったんですけど、ノーマルだとそういう感じなんですね。」
みささん「はい。田舎でキャバクラが少ないような場所では、コンパニオンを呼んで飲み会をする男性が多いみたいでした。」
長岡「そうなんですね。コンパニオンとキャバクラは、どれくらい続けられてたんですか?」
みささん「大学を卒業するまでキャバクラとコンパニオンを並行してやっていました。」
みささん「コンパニオンを始めてからは、連絡先も交換せず2時間ほどで8,000円いただけることに魅力を感じて、キャバクラの出勤を週2程度に減らしてコンパニオンに力を入れていました。」
長岡「労力とか精神的ストレスとか時給換算とか後ろ盾とか、もろもろ総合的に考えると、パパ活よりよっぽどいいかもしれませんね。」
みささん「そう思います(笑)。」
みささん「ちなみに、コンパニオンの仕事も友人の先輩から聞いて知りました。」
長岡「ご友人の先輩、夜のお仕事に精通されてますね(笑)。」
みささん「そうなんです(笑)。」
みささん「大学を卒業して営業の仕事に就いてからは夜職はしていなかったんですけど、営業を辞めてから、またキャバクラを始めました。」
みささん「その後すぐにコールセンターの仕事を始めたんですけど、キャバクラは週2出勤くらいでそのまま続けていました。」
長岡「やっぱりお金は欲しいですもんね。」
みささん「はい(笑)。でも、(2022年の)3月くらいから精神的に疲れてしまったので、4月にキャバクラを辞めました。」
ピンクコンパニオンの体験談をインタビューさせていただいた時も感じたんですけど、いまだにコンパニオンって需要あるものなんですね。
勝手に昭和のイメージがあって、令和の今はもう淘汰された文化だと思っていました。
ピンクコンパニオンの体験談も置いておきますので、ぜひに。
それはさておき、みささんに新しい道が見つかってよかったですよね。
キャバクラもコンパニオンも、それぞれの辛さはあると思いますが、パパ活の労力とか危険性とかを考えたらね。
みささんにはそっちの方が合っていたんでしょうね。
長岡、安心しました。
パパ活女子に伝えたい
みささん「Twitterとかだと、ご飯だけでたくさん稼いでいる子もいるみたいです。」
みささん「そういったパパを見つけるのには時間も労力もかかるし、精神がすり減っていくのには、私は耐えられないなと思いました。」
長岡「そうそう簡単なものではないですよね。」
みささん「そうなんです。」
みささん「それに男性は、会う回数を重ねていくごとに、その先の関係を期待してしてしまうんだと思います。」
みささん「それをうまく回避できる子とか、割り切って大人の関係を持てる子じゃないと続かないのかもしれません。」
長岡「おっしゃる通りで。」
みささん「キャバクラでもそういった男性はいるので、かわし方は慣れればうまくなるのかもしれないです。」
みささん「でも、パパ活よりはキャバクラの方が安全で、収入も安定しやすいかな~と個人的には感じました。」
まとめ
全三篇にわたってお送りしてきたみささんのパパ活体験談、いかがでしたでしょうか。
みささんは大人の関係を持つことなく、食事だけ、というか交通費だけで数万円を稼ぎましたね。
でも、それよりもパパ活に内在する危険性も身をもって感じましたよね。
最後の「パパ活女子に伝えたい」でみささんが語ってくれたことに、いろいろと凝縮されている気がしますね。
いま「パパ活やってみようかな」って考えている女性には、ぜひ全編通してご覧いただきたい記事になりました。
パパ活はそんなに簡単なことではないし、リスクもたくさんあるんだよってこと、みささんの体験談から感じ取っていただきたいですね。
もちろん、得手不得手がありますから、合う人には合うと思います。
みささんが合わない人だったっていうだけで。
ただ、合う人にとっても、リスクはいつもあって、精神もすり減らして、労力をかけてるんだってことは理解してほしいですね。
これからパパ活女子を目指す全ての女性、特に、お金のためにやむなくパパ活を選ぼうとしている女性に、この記事が届くことを願って。
長岡でした。