【後編】オタ活のために風俗に転職してみた体験談

※この記事は、【前編】【中編】をご覧になっていただいてからお読みいただくことをお勧めいたします。
前編では、推しの初舞台のために5か月も前から有給申請をしたのに、休みが取れないことが濃厚となってしまった佳奈さん(仮名)。
それならもういっそ、「オタ活のために」と仕事を辞め、風俗に体験入店をしましたね。
中編では、ついに元々いた会社を辞めて風俗を本職に。
そして、本職にして1か月で地域No.1をもぎ取るとかいう驚異の才能を発揮してくれました。
また、中編の後半では「風俗に通うのはこんな男性」シリーズが開始しました。
今回の記事も、同シリーズの続きからはじめたいと思います。
ではでは。
Contents
風俗に通うのはこんな男性【ガチ恋編②】
佳奈さん「もう一人本気になってくれたお客様がいたんですけど、その方は既婚者で子供もいらっしゃいました。」
長岡「おお…。お子さんがいるのに…。」
佳奈さん「ですよね…。」
佳奈さん「毎週金曜日に私をロングタイムで指名してくれて、びっくりするくらい私に愛を伝えてくれました。」
長岡「びっくりするくらいの愛ですか(笑)。」
佳奈さん「はい(笑)。」
佳奈さん「『今、奥さんと別れるために動いている』とも言っていました(笑)。」
長岡「本当なら相当な覚悟ですね。本当ならですけど…。」
佳奈さん「はい(笑)。」
佳奈さん「でも、毎週金曜日、現金で支払っていたそのお客様が、突然クレジットカードで支払うようになったんです。」
佳奈さん「それがしばらく続いたんですけど、気づいたら消費者金融のクレジットカードで支払うようになってしまっていました。」
長岡「よろしくないですね…。このままではいずれ…。」
佳奈さん「そうなんです。」
佳奈さん「パンクする前にNGにしないとまずいと思って様子を伺ってたんですけど、ある日、『奥さんと離婚したから、お店を辞めて僕と付き合う準備をしてほしい』って言ってきたんです。」
長岡「消費者金融のカード使ってまで通い詰める人と付き合いたいとは思わないですよね…。奥さんと離婚したかどうかとかそういう問題ではないような気が…。」
佳奈さん「(笑)。」
佳奈さん「その時は軽く受け流して、それを最後にNGにしてもらいました。」
佳奈さん「そのお客様で、『お客様は引きずりすぎると自分が危険になるから注意が必要』っていうのを学びました。」
重複しますけど、消費者金融のカードを使ってまで風俗に通い詰める様な男性とお付き合いしたいと思いますか?
それがその男性なりの愛情表現だったのかも、と言ってしまえばそれまでなんですけど。
そこまで沼らせてしまう佳奈さんの腕もすごいですよね。
1か月で地域No.1に上り詰めた実力・才能は伊達じゃないことが、このエピソードからも良くわかります。
でも佳奈さん、もうちょっと早いタイミングでNGにしてあげればよかったのでは…?
搾り取りすぎ…では…?
風俗に通うのはこんな男性【奇行種編】
佳奈さん「もう一人忘れられない方がいて、その方は、通称『チーズケーキおじさん』と呼ばれていました。」
長岡「チーズケーキおじさん…?」
佳奈さん「はい(笑)。」
佳奈さん「毎回120分コースなんですけど、必ずチーズケーキをホールで持ってくるんです。」
佳奈さん「でもそれが、差し入れのために持ってきてくれているわけではなくて、プレイのために持ってきているだけなんです。」
長岡「プレイのためのチーズケーキ…?」
佳奈さん「はい(笑)。」
佳奈さん「どうやって使うかっていうと、まず、私がチーズケーキを口に入れて咀嚼するんです。しばらく咀嚼したら、飲み込む前に口を開けて、中をそのお客様に見せるんです。」
佳奈さん「その私の口の中を見ながら、お客様が1人で触ってるんです。」
長岡「特殊すぎる…。聞いたことも無い性癖…。」
佳奈さん「ですよね(笑)。」
佳奈さん「私はケーキを食べて口の中を見せるだけなので、とても楽に聞こえてしまうかもしれないんですけど、実際にやってみると、これがかなりしんどいんです。」
佳奈さん「ほぼ120分間ずっと食べ続けていましたし、毎回同じチーズケーキ、しかもホールなので、すぐに飽きました。」
佳奈さん「おかげで、今でもチーズケーキはトラウマです(笑)。」
タイトルに【奇行種編】なんて付けてしまってすみません。と最初に謝罪しておきます。
同じ性癖を持った方がご覧になっているかもしれないので。
でも今の僕には、奇行としか捉えることしかできませんでしたね…。
せめてケーキにバリエーション持たせてほしくないですか?
普通にいちごのショートケーキとかチョコケーキとかフルーツタルトとかあるじゃないですか。
でもその男性が一番興奮できるのがチーズケーキってことなんでしょうね…。
性の世界は広い。考えさせられましたね。
風俗に通うのはこんな男性【ギャップ編】
佳奈さん「チーズケーキおじさんみたいなお客様もいましたけど、普通のお客様もいました。」
長岡「来る人来る人チーズケーキおじさんみたいな男性だったらその地域が異常です(笑)。」
佳奈さん「たしかにそうですね(笑)。」
佳奈さん「全身入れ墨の怖いお兄さんが来たときは怯えました。でも今思うと、そういう怖そうな人ほど、かなり丁寧に遊んでくれていました。」
長岡「遊び慣れているからこそ、みたいな感じなんですかね。女性の扱い方を熟知しているというかなんというか。」
佳奈さん「そうなのかもしれないです。」
佳奈さん「他には、イケメンなのに、本当に小さすぎて残念過ぎるお兄さんとか…。」
長岡「小さすぎてっていうと、どれくらいのサイズ感なんですか?」
佳奈さん「そうですね…。フルでも女性の小指くらいだったと思います…。」
長岡「おやま…。それは『残念過ぎる』で間違ってませんね…。」
佳奈さん「ですよね。」
佳奈さん「あと、逆にめちゃくちゃいいモノを持っているのに、容姿が残念過ぎるお客様もいましたね。本当にいろんなお客様に出会いました。」
イケメンで小さすぎるというのは不憫でなりませんけど、イケメンでない僕からしたらありがたいですね。
イケメンでおちんちんも大きかったら、そんなのってないじゃないか!って言いたくなりますし。
天から二物を与えられなかったんですね。天から二物も三物も与えられてる人って稀にいますけど、本当に稀も稀ですから。
おちんちん大きくて容姿が残念な男性もそうです。二物は与えられなかったけど、最高の一物を与えられたんですね。
これは失礼。
風俗でNo.1になることとは
佳奈さん「お客様とたくさん出会いを重ねてNo.1をキープしていましたが、私がNo.1になる前は、当然、別の女の子がNo.1でした。」
佳奈さん「その女の子は私と同じぽっちゃりだったんですけど、私とはキャラが違いました。」
佳奈さん「その女の子はギャルで、私はギャルとは正反対と言ってもよかったかもしれないです。」
長岡「なるほど。結果的に、その地域ではギャルじゃない方が受けがよかったんですね。」
佳奈さん「そういうことになりますね。」
佳奈さん「その女の子、私が入店したばかりの時はかなり優しく接してくれていたんですけど、私がNo.1になってからは露骨に態度が変わりました。」
佳奈さん「出勤早々、私の荷物は汚されるし、わざと聞こえるように悪口を言われたり、かぶっているお客様に私の悪口を吹き込まれていたりなんてこともありました。」
長岡「本当に露骨ですね。No.1を奪われたことが相当気に食わなかったんでしょうね。」
佳奈さん「そうみたいでした。」
佳奈さん「当時の私は、我ながら断トツだったので、そんなことをされても大して気にしていませんでした。」
佳奈さん「『こんなことしないと私に勝てないんだ』とか『こんなことしても私ノーダメージなのに』とか、そんな感じで、傷ついてすらいませんでした。」
佳奈さん「むしろ、嫉妬でそういうことをされることに嬉しさすら感じていました。」
長岡「佳奈さん、メンタル強いですね(笑)。強者の余裕ですかね(笑)。」
佳奈さん「それくらい断トツだったので(笑)。」
佳奈さん「最終的に、その女の子は私に嫌がらせをしていることが社長にバレて、お店をクビになりました。それはもうスカッとした記憶があります。」
長岡「おお!それはよかったです!嫌がらせへの報いですね。」
佳奈さん「はい(笑)。」
佳奈さん「女の子の世界なので、こういうことは日常茶飯事でしたね。」
風俗でNo.1になると、やっぱりそういうバトルが繰り広げられるんですね。
でも佳奈さんが優越感に浸れるタイプでよかったです。
かぶってるお客様に悪口を吹き込むのは悪手だとおもいますけどね。
佳奈さんに同じことをやり返される可能性とか考えなかったんですかね。
考えてたらそんな嫌がらせしないか!!
失礼しました。ともあれ、勝負の世界は厳しいってことですね。
風俗での経験を経て、伝えたいこと
佳奈さん「風俗店で働いていたことは忘れたい過去だと思われがちかも知れないですけど、私はそんなことはないかなと思っています。」
佳奈さん「とても非現実的な日常だったし、普通の女の子なら体験できない事とか、普通に働いていたら手にすることができないようなレベルの金額をもらっていたので。」
佳奈さん「その代わりに、給料が上がる度に、精神が削られていくような感覚もかなり実感していました。」
長岡「そうですよね。お金と引き換えに、身体も使うし精神も削られていくってことですよね。」
佳奈さん「そう思います。」
佳奈さん「私は結婚を機に引退しましたけど、風俗店は、稼ぎたいと思う目標金額を達成したらすぐに引退するべき職業だと思います。」
佳奈さん「心身ともにリスクが高すぎるお仕事だと思うので、自分を見失いがちです。」
たしかに、目標金額を設定して、達成したら引退っていうのはいいかもしれないですね。
そうすれば、稼いだら稼いだ分だけ使ってしまうっていうようなことも防げそうです。
No.1を経験されている佳奈さんだからこそ、「心身ともにリスクが高すぎる」っていう言葉に重みを感じますよね。
お金は稼げるけど、そうそう簡単なものではないことが想像できます。
あくまで創造の域を出ませんが。
風俗引退のきっかけ
長岡「先ほど仰ってましたけど、佳奈さんは結婚を機に風俗を引退されたんですね。」
佳奈さん「はい。そのお話もさせてもらってもいいですか?」
長岡「ぜひ、ぜひお願いします。」
佳奈さん「(笑)。」
佳奈さん「いろいろと変なお客様にたくさん出会ったお話はしましたけど、元々お客様だった人とお付き合いをして結婚したんです。」
長岡「そうだったんですか!興味深いです。」
佳奈さん「そうなんです。主人はノリでたまたま私を指名しただけで、お店では一度しか会ったことがありませんでした。」
佳奈さん「でも、その一度の接客で私は何となく主人とは合う気がして、連絡先を交換して、後日ご飯に行ったんです。」
長岡「佳奈さんすごいですね(笑)。直感が働いたんですね。」
佳奈さん「そうなのかもしれないです(笑)。」
佳奈さん「そこからは、何度もアプローチを受けては断っての繰り返しで、付き合うまでに5年はかかりました。」
長岡「付き合うまでに5年ですか!?めげないご主人もすごいですけど、合う気がしたのに5年断り続けた佳奈さんも佳奈さんですね…。」
佳奈さん「ですね(笑)。」
佳奈さん「5年もあきらめずにアプローチしてくれた彼に惹かれて、風俗業界を引退しました。そこから2年ほどお付き合いをして結婚っていう感じです。」
長岡「ご主人のノリの指名から7年かけてご結婚…。すごいです…。」
佳奈さん「ありがとうございます(笑)。」
佳奈さん「みんなから『出会いはいつどこで?』って聞かれると困ってしまうし、言えるような出会い方ではなかったですけど、私たちは今でも『運命だよね』って話すことがあります。」
佳奈さん「それくらい、偶然が重なっての出会いだと思っています。」
佳奈さん、お客さんと結婚されてたんですね。
佳奈さんもご主人もなんかすごいですよね。
全く関係のない第3者である僕が聞いても、それは運命だったんだろうなって思いますしね。
5年めげないご主人すごくないですか?
僕なら1回断られたらもうそれで諦めますけどね。
ヘタレなので。
まとめ
まとめです。
全3編に渡ってお送りしてきました、佳奈さんの風俗体験談。隅から隅までご覧いただけましたでしょうか。
ここまで読んでいただいたあなたに、今一度、前編の冒頭を読み直していただきたいです。
おわかりですか?これ、全部推しのためなんですよね。
何度でも言わせてください。推しのパワーってすごい。
オタクの鑑とでも言うべきでしょうか。
オタ活のためにここまでできる人ってそうそういるものじゃないと思います。
僕にはそこまでの熱量を込められる推しはいないですが、ある種尊敬の念すら抱いてしまいますね。
なんにしろ、熱中できるものがあるっていうのは、それだけですばらしいです。
前編のまとめで僕が懸念していたこと、覚えていますか?
佳奈さんが風俗で稼いだお金、全部オタ活に使ってしまったんじゃないかっていう、あれ。
やっぱり聞き忘れてました。
ここで謝罪させていただきます。
でも目標金額とか仰ってましたし、きっと節度をもちながらオタ活に勤しんでいたことでしょう。
これは僕の勝手な予想であり、そうあって欲しいなという願いでもあります。
それにしても、最後のどんでん返しとでも言いましょうか。
たった一度のお客様とフィーリングを感じて、その出会いから7年を経てご結婚されていたとは。
佳奈さんは本当に、他に代えがたい稀有なご経験をされている方だなって感じます。
僕にも運命の出会い、無いものかなあ…。
長岡でした。